●お隣の国、中国の交通事情は…?
中国にて道路横断中の際、車に轢かれそうな筆者に現地の人が言った言葉です。
お隣の国、中国の交通事情は「交通ルールなんてあってないもの!」と表現するに尽きると思った瞬間です。
中国にも、もちろん横断歩道と信号があります。
しかし、筆者が訪れた街(大都市)では大通りの交差点にしか横断歩道がありませんでした。
800m~1㎞(1ブロック分)にわたって道路に横断歩道が一つもないことはざらにあり、現地の人々は6車線ほどある道路においてもスピード全開で走っている車に気を留めることなくマイペースで道路横断をしていました。
現地の人曰く、「走って道路横断をすると運転手はスピードを落とさないけど、ゆっくり焦らず横断しているとスピードを落とすから逆に安全なのよ。特に何人か固まって渡るともっと安全ね。」と。
日本でいう「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という精神でしょうか。
この精神のおかげで(?)、中国では交通事故が多発していることは言うまでもありません。
●道路横断のメカニズム
さて、今回は「ダメ。ゼッタイ。-高齢者の横断歩道外での道路横断-その3」として、公益財団法人交通事故分析センターのイタルダ・インフォメーション(No.118)から高齢歩行者の行動特性を見ていきましょう。
その2でもお話ししましたが、自動車と衝突する事故が最も多いのが道路形態を問わず「横断時の反対車線」です。
とりわけ死亡事故が多いのは、道路幅員約9mとのこと。
道路幅員約9mの片側1車線の道路を渡り切るには、横断開始から約8秒かかることが分かっています(同じ歩行速度を保つ前提)。
一般歩行者が道路横断をする際は、以下のことを8秒間で繰り返し行います。
・認知 横断開始前に左右報告から走ってくる自動車の有無をその方向に向けて目と耳で確認。
・判断 走行してくる自動車があればその速度と距離を予測し,安全に横断できるか判断。
・行動 判断をもとに横断するか待つか行動を起こす。
しかし高齢者歩行者では反対車線の自動車を横断前に認知しても、すぐ手前の車線を右方向から走ってくる自動車に注意が向くことで反対車線の車を忘れてしまう傾向があるようです。
加えて視力・聴力の衰え、運動の能力の衰えから急いで道路を渡り切ることができず、前方不注意の自動車と衝突して死亡事故につながるなどが高齢歩行者の特性と言えます。
以上から、とりわけ高齢者の横断歩道外の道路横断が危険な行為であることが分かります。
次回は、シリーズ最終回として「歩行者と運転者の注意すべきこと」を紹介ます。
※「ダメ。ゼッタイ。-高齢者の横断歩道外での道路横断」は4回シリーズで掲載します。
ダメ。ゼッタイ。-高齢者の横断歩道外での道路横断-(1/4)
ダメ。ゼッタイ。-高齢者の横断歩道外での道路横断-(2/4)
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