●子どもに本当に必要な保険は？

 

子どもにかける保険というと、学資保険、医療保険、生命保険などがあります。

 

 

 

しかし、私個人としては、これらの保険はあまり必要性がないと思います。

 

学資は積立貯蓄で準備するのがよいと思うし、医療保険は親が健康保険に入っていれば必要はないと思います。

また、子どもが怪我や病気で亡くなっても、悲しいことですが、一家の大黒柱の死亡のように、残された家族が収入減によって困るということはありません。

 

しかし、損害賠償責任保険は必要だと思います。

 

子どもに関して、一番大きな経済的リスクは、子どもが誤って他人に怪我をさせてしまい多額の損害賠償責任を負うことです。

私も、２人の子どもがいますが、子どもがケンカをしてけがをしたとき、もし、自分の子が他人に怪我をさせていたら…怪我が重く後遺症が残ったら…と考えると、ぞっとします。

 

●子どもが交通事故を起こして多額の賠償責任が生じることも

 

子どもが自転車で歩行者中のお年寄りに怪我をさせて後遺症が残ったときは、程度に応じて数百万円から数千万円の賠償責任を親が負うことになりかねません。

保険に入っていなければ、親が自腹で用意しなければならないことになります。

 

また、解決のために弁護士を使った場合は弁護士費用を負担しなければなりませんし、「保険会社や弁護士に任せていますから」ということも言えなくなり、大きな精神的負担になります。

 

子どもについての損害賠償責任保険は、単独で、または、他の保険の特約として、加入できます。

学資保険、医療保険、生命保険よりも優先して加入する必要があると思います。

 

 

◆弁護士法人一新総合法律事務所　弁護士　古島　実◆

2013年の法令に基づいており、現在の法律やその後の裁判例などで解釈が異なる可能性があります。

 

 

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