●運転免許証の自主返納とは

 

新潟県警のホームページで、新潟県内における高齢者の運転免許自主返納の支援状況が公開されています。

 

以前「新潟県内の65歳以上の運転免許返納者が10年間で15倍に」でお伝えしたとおり、「運転に不安がある」「もう車を運転しない」といった理由で、高齢ドライバーが運転免許証を自ら返納する動きが進んでいます。

 

 

しかし、「運転免許がなくなると身分の証明ができなくて困る」、あるいは「日常の交通手段に困る」という方は少なくないのではないでしょうか。

 

そこで、運転免許を返納した方には運転経歴証明書が発行され、これにより身分を証明することができることになっています。

 

さらに、新潟県内の各自治体では、運転免許を自主的に返納された方の生活をサポートするために、さまざまな支援を行っています。

ここでは、新潟県警のホームページを元に、運転免許を自主返納された方への支援状況をご紹介します。

 

●各自治体での支援内容

 

新潟市では、バスＩＣカード乗車券「シニア半わりりゅーと」やタクシー券など１万円が支給されるほか、運転経歴証明書の提示により、バスの運賃やタクシー運賃が割引されます。

 

燕市では、タクシー利用券、「おでかけきららん号」利用券、循環バス利用券が１万円以内（組み合わせ自由）で支給されます。

 

長岡市では、公共交通機関利用券１万円分が交付されるほか、運転経歴証明書の提示により、市内のタクシー事業者の運賃が１割引になります。

 

新発田市では、コミュニティバス回数利用券、路線バス回数券、いきいきスタンプお買物券、タクシー券のいずれか５千円相当が支給されます（平成25年４月１日以降に運転免許証を自主返納または更新しないで失効した65歳以上の方が対象です。）

 

上越市では、バス利用券またはタクシー利用券１万円分が支給されるほか、タクシー運賃が１割引になり、市内の路線バスの事業者で「市内おでかけフリー定期券」が販売されます（運転経歴証明書または満70歳以上の年齢が証明できるものが必要です。）

 

●運転に不安がある方は運転免許の返納をご検討ください

 

高齢化に伴い、高齢者が運転する自動車による重大事故が増えています。

運転に不安がある方や、運転の機会が少なくなった方は、運転免許を返納し、各自治体が提供しているサービスを利用することをご検討いただいてはいかがでしょうか。

 

 

 

新潟の弁護士による交通事故被害者相談

 

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