基本過失割合

弁護士の解説

 一般の追突事故は基本的に、被追突車にはまったく過失がなく、追突車の前方不注視や車間距離不保持などによるものと考えられています。

しかし、道路交通法では危険を防止するためやむを得ない場合を除き急ブレーキをかけてはならないと定めています。

そのため、本基準は追突車が道路交通法に違反して、理由のない急ブレーキをかけたために事故が発生した場合を対象とし、追突者の基本の過失を70％としています。

もっとも、住宅地や商店街などの歩行者の多い場所では、急ブレーキや減速が必要となることが多いため、人が横断すると見誤ったために、結果的に理由のない急ブレーキをかけることが予想されます。

後続車も、そのような事態が起きることを予測して運転すべきとして、住宅地・商店街などで追突が起きた場合には、追突車に10％を加算修正されます。

その他、追突者の速度違反等は、追突者に加算修正されます。

他方、幹線道路の走行車線上での停止等の場合には、追突者に減算修正されます。

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このページでご紹介しているのは、過去の裁判例によって類型化された基本過失割合です。

実際の事故では、個々の事故状況によって過失割合が修正されますので、このページで解説している基本過失割合とは異なる結果となることもございます。

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