追突されると重い頭を支える首が鞭のように無理にしなり、むち打ち（頸椎捻挫）になることがあります。

 

追突されたら次の事項を守ってください。

 

 

●受傷したら動き回らない

 

むち打ちは、出血や骨折がないので一見軽く、事故の興奮で火事場の馬鹿力が出ます。

事故現場で動き回ると、重症化を招きます。

 

●自覚症状が軽くても救急車を呼ぶ

 

早期治療のために救急車。

事故直後から治療実績は事故による受傷の証明に不可欠です。

 

●頸部のMRIを撮ってもらう

 

時間がたつと脊髄の損傷がMRIに映らなくなります。

医師に相談してMRIを撮ってもらいましょう。

 

●仕事を休める場合は休んで治療をする

 

事故直後からフルで働くと症状の回復が遅れます。

また、休業損害が否定されますし、仕事に支障のない程度の症状だと判断されます。

 

●病院・医院での治療を継続する

 

痛みが続いて容易に直らないこと（後遺症）の証明には病院や医院での治療実績が大切。

病院や医院以外での治療は医師の指示が必要。

 

●医師に自覚症状をはっきりいう

 

むち打ちは、首の筋肉、首から手先に伸びる神経、首を通って足に行く神経、首を通る自律神経等に影響を与え、首や肩の痛み、手や足のしびれ、不眠、めまい、頭痛など様々な症状が出ます。

医師に自覚症状を自信をもって告げましょう。

 

 

◆弁護士法人一新総合法律事務所　弁護士　古島　実◆
＜初出：顧問先向け情報紙「こもんず通心」2014年4月15日号(vol.148)事故賠償チーム連載⑰＞

※掲載時の法令に基づいており、現在の法律やその後の裁判例などで解釈が異なる可能性があります。

 

 

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