●今回のテーマは車両保険
うっかり車を擦ってしまい、修理代を見てビックリ!
保険も適用外で、痛すぎる出費…。
こんな経験がある方も多いのではないでしょうか。
自損事故をカバーする保険に入っていればよかった…と思われるかもしれませんが、果たして本当にそうでしょうか。
というわけで、今回は、直接法律には関係しませんが、関連分野ということで自動車保険(とりわけ車両保険)のお話をさせていただきます。
●車両保険のメリットとデメリット
今回お話しする車両保険とは、簡単に言うと、自分の車に生じた損害を填補するための保険です。
「自分の」車という点がポイントです。
いわゆる対物保険は、「他人の」車等の財物に与えた損害をカバーする保険ですので、守備範囲が異なります。
全国で車両保険に加入している車両の割合は、約4割程度です。
車を買う際、加入するかしないかで悩んだことのある方も多いのではないのでしょうか。
車両保険には種類があります。
極めて大ざっぱに分けると、一般タイプと限定タイプに分類できます。
一般タイプの車両保険と限定タイプの車両保険の一番の違いは、自損事故の場合に補償がなされるかどうかです。
このように、一般タイプの車両保険は限定タイプの車両保険に比べ、自損事故を含め、広い範囲の損害をカバーしてくれるというメリットがあります。
しかし、カバー範囲が広い分、当然保険料も高くなります。
私の場合、一般タイプの車両保険に加入した場合、限定タイプのものよりも年間で約8万円程度保険料が高くなると聞いて、加入を断念した経緯があります。
また、自損事故がカバーされるといっても、車両保険を利用した場合には、原則として保険の等級が下がってしまうので、翌年からの保険料が割高になることも忘れてはならないでしょう。
●一般車両保険に加入すべき3つのケース
これまで述べてきたとおり、一般タイプの車両保険は、カバーする範囲が広いというメリットがある一方で、
コストがかかるというデメリットがあります。
したがって、一般タイプの車両保険に加入するか否かは、コスト見合うだけの自損事故のリスクがあるかどうか、すなわち、①自損事故を起こす可能性、②起こした場合の損害の大きさを考えて決めるべきといえます。
そうすると、概して以下の場合には、一般タイプの車両保険に加入しておくのが吉といえるでしょう。
●車両保険に加入した方がよい人(1) 初心者
初心者は、ベテランドライバーに比べ運転技術が乏しく、しばしば自損事故を起こすので、加入のメリットは大きいといえます。
●車両保険に加入した方がよい人(2) 車に乗る機会が多い人
また、毎日車を使用する人であれば、週に1・2回しか車に乗らない人に比べて、自ずと自損事故を起こす可能性が高くなるので、加入のメリットは大きくなるでしょう。
●車両保険に加入した方がよい人(3) 高級車、新車を買う場合
さらに、損害の大きさの観点からいえば、高級車や新車であれば、事故の際に生ずる損害が大きくなるので、加入のメリットは大きいといえます。
ただ、高級車に関しては、その分保険料も割高になりますので、そのメリットがコストに見合うものかどうかは慎重に吟味が必要です。
●さいごに
みなさまも、自動車保険の見直しをする際には、コストに見合うだけのリスクがあるかどうかを慎重に吟味したうえで選んでいただければと思います。
<初出:顧問先向け情報紙「こもんず通心」2012年9月15日号(vol.110)法務情報コーナー>
※掲載時の法令に基づいており、現在の法律やその後の裁判例などで解釈が異なる可能性があります。
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