横断歩道外での「道路横断」、誰しもが一度は経験があるのではないでしょうか。

なかなか横断歩道が見つからない、すぐそこに横断歩道があるけど青信号には間に合わない。

しょうがないから「えいっ！渡っちゃえ！」と道路横断してしまいがちです。

日々、何気なくやってしまいがちな横断歩道外での道路横断ですが、とりわけ高齢者にとってはその行動が命取りになりかねません。

公益財団法人交通事故分析センターのイタルダ・インフォメーション(No.118)では、高齢歩行者が車と衝突して死亡した事故のうち、約54％が横断歩道以外の場所を横断中に発生したという統計が報告されております。

死亡事故発生の時間帯別グラフによると、17時～19時台に死亡事故が集中しています。

自宅から500ｍ県内という生活の中で通り慣れた道路において買い物、訪問の帰り、散歩での死亡事故が多発する要注意な時間帯です。

(公益財団法人交通事故総合分析センター「イタルダ・インフォメーション(No.118)」より)

また、事故分析によりますと22～４時台の夜間を除く時間帯において高齢者の死亡者数が非高齢者を大きく上回っており、通年平均で日没後から夜間の死亡事故は昼間の約2.8倍になっていること、平日の中でも特に月曜に多く発生していることが分かっております。

冬場の夕暮れ時は、歩行者も運転者も視界が悪くなります。

無理な道路の横断、横断歩道外での横断は高齢者のみならず誰しもが交通事故に遭う確率を高めることになります。

※「ダメ。ゼッタイ。－高齢者の横断歩道外での道路横断」は４回シリーズで掲載します。

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