交通事故事件に意識的に取り組み始めたきっかけ

私が交通事故の被害に遭われた方の代理人弁護士としての仕事に意識的に取組み始めたのは、15年くらい前、私が弁護士3年目くらいの時で、燕三条事務所での勤務を始めて間もなくの頃です。

代表社員　副理事長　燕三条事務所所長
弁護士　古島 実

歩行中に交通事故に遭い、頚髄損傷の怪我をされ、治療後に、後遺障害の等級認定を受けたところ、5級の認定を受けたけど納得が行かないと、燕三条事務所に相談に来られた方がおられました。

話を聞くと、怪我の治療を終えたが尿失禁と便失禁もあるということでした。

しかし、お持ちいただいた書類を確認すると後遺障害診断書には尿失禁しか書かれていませんでした。

そこで、示談交渉をお引き受けした後に、病院に依頼して、便失禁についての後遺障害診断書を追加して作成してもらって、自賠責保険に後遺障害等級5級の認定は不服であるとして異議を申し立てたところ、後遺障害等級3級が認定され、賠償額も1000万円近く増額されたという経験をしました。

依頼された方は、経済的に困っており、賠償額が上がったことで喜んでおられたほか、何よりも、事故後に苦しんでいる後遺障害が適切に認められたことに満足されていました。

事務所全体で知識と技術の向上に努めています

そのようななかで、私は強く感じました。

医師や保険会社という専門家がかかわっているのに被害に遭われた方の利益が十分に守られていないこと、ちょっとした、知識やアドバイスで適切な賠償を受けることができるようになること、医療と法律の間に大きな隙間があり、被害に遭われた方のために隙間を埋める専門家がいないということです。

この事件がきっかけで交通事故事件、とくに後遺障害の事件を意識的に取り組むようになりました。

そして、一新総合法律事務所全体でも、後遺障害の案件を適切に取り扱うことができるように、交通事故の専門チームを作り、定期的に勉強会を開き、知識や経験を共有するとともに、積極的に外部の研修をうけ、知識と技術の向上に努めてきました。

これからも、新潟の交通事故の被害に遭われた方のために、さらなる技術の向上に励んで行きます。
お困りのときは、ご遠慮なくご相談ください。