長野県警のサイトに「平成30年交通統計」という分析データがアップされています。

 

今回は、その中の「第4-5子供の事故」についてご紹介いたします。

 

長野県内で平成30年に発生した子供の事故の件数は384件であり、平成29年の456件と比較して減少しています。

 

死傷者の数も平成29年が492名、平成30年が446名と件数同様減少しています。

 

死者数はここ10年間で1～5名で推移しており、残念ながらなかなか「0」とはなりません。

 

特徴としては、以下の2点が挙げられています。

 

①発生件数は月別では、8月が最多（8月は54件、最少は3月の22件）

②時間帯別では、14～17時台の下校時間帯の死傷者が多い

 

 

 

 

また、警察庁のサイトに「歩行中児童の交通事故の特徴等について」という資料がアップされています。

 

こちらは、長野県内に限ったデータではなく、全国のデータです。

 

こちらのデータでは事故の件数ではなく、小学生の死者数および重傷者数を切り口としているため、前述の長野県内のデータと一概に比較することはできませんが、全国における「歩行中児童の交通事故の特徴」として、以下の4点が挙げられています。

 

①状態別では歩行中の事故が最も多い（過去5年合計で約6割を占める）

②小学校1年生の歩行中死者・重傷者数は6年生の約3.6倍（学年が低いほど歩行中の、学年が高くなると自転車乗用中の割合が高くなる）

③1年生の第1のピークは5月中・下旬（下校中および私用）

④歩行中死者・重傷者の約4割は飛出しが原因

 

 

長野県内の「事故時の歩行状態別（死者数・負傷者数）」によると、飛出しの構成率は18.2％となっています。

 

上記④の全国データの4割には届きませんが、原因としては2割弱を占めます。

 

 

昨年の長野県において、子供の交通事故が最も発生した月は8月です。

 

子供が正しい歩行をしていても、事故に巻き込まれて悲しいニュースが流れることも多々あります。

 

実際に昨年の長野県において、正しい歩行をしていながら事故となった構成率は57.2％と半数以上です。

 

夏休みを迎え、登下校の時間帯以外も子供が外出する時間帯が多くなります。

 

 

運転する方、歩行者の方、皆さんの思いやりで、子供たちの安全な歩行をサポートし、大切な命を守りましょう。

 

 

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