長野県警の「令和元年交通統計」の中に「携帯電話等・カーナビゲーション使用中の事故」についての統計資料が掲載されています。

 

これによると平成27年から令和元年までの5年間における携帯電話使用中の事故の「発生件数」、「死者数」、「負傷者数」は下記のとおりです。

	平成27年	平成28年	平成29年	平成30年	令和元年
発生件数（件）	87	73	29	34	55
死者数（人）					1
負傷者数（人）	121	89	40	43	66

発生件数および負傷者数は平成29年まではいずれも減少しておりましたが、その後は増加傾向にあります。

 

事故類型別は、下記のとおりです。

	車両相互				車両単独	人対車両	合計
	追突	正面衝突	出会い頭	その他
発生件数（件）	40	5		2	4	4	55
構成率（％）	72.7	9.1		3.6	7.3	7.3	100.0
死者数（人）						1	1
負傷者数（人）	47	8		3	5	3	66

 

全体の72.7％を追突事故が占めています。

 

使用形態別は、下記のとおりです。

	通話目的使用	画像目的使用	その他動作	合計
発生件数（件）	1	30	24	55
構成率（％）	1.8	54.5	43.6	100.0
死者数（人）		1		1
負傷者数（人）	1	35	30	66

全体の54.5％を画像を目的とした使用が占めています。

 

平成28年から令和元年までの4年間におけるカーナビゲーション使用中の事故の「発生件数」、「死者数」、「負傷者数」は下記のとおりです。

	平成28年	平成29年	平成30年	令和元年
発生件数（件）	43	45	49	42
死者数（人）			1
負傷者数（人）	55	57	73	57

 

いずれの項目も平成30年が最多となっており、平成30年以外は同じような数値となっています。

 

 

また、警察庁のHP「やめよう！運転中のスマートフォン・携帯電話等使用」によると、全国の令和元年中の携帯電話使用等に係る交通事故件数は2,645件であり、携帯電話使用等の場合には、使用なしと比較して死亡事故率が約2.1倍であることが紹介されています。

このような中、道路交通法が改正され、令和元年12月1日から運転中の「ながらスマホ」に対する罰則が厳しくなりました。

 

運転中にスマホ等を使用しなければならないときは、必ず安全な場所に停車してからにしましょう。

 

 

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